インサイトのINSIGHT 2.0

新型インフルエンザとジェット風船

2009年5月19日 01:43 - [ 経営 ]
今回は少し深刻な話です。

1つは、新型インフルエンザが神戸大阪の阪神間で猛威をふるっていること、もう一つは、甲子園をはじめとして、各ドーム球場でも、ジェット風船の応援が自粛となったことです。
fusen03.jpg
新型インフルエンザに関しては、毒性は低いものの、免疫や抗体がないことから阪神間だけでなく、今後、近畿や、各首都圏まで広がっていくと思われます。弊社も急きょマスクをストックして、社員に支給できる体制を整えました。ちなみに、もよりのドラッグストアはマスク完売のため、ネット通販で購入し確保しました。(こんなときだけ、IT業界にいてよかった気がします。)対策としては、ウイルス遺伝子検査(PCR)を可及的速やかに測定できるような施策、それと7月と言われるワクチンの開発を世界規模で行って欲しいと思うのは、私だけではないと思います。
桝添大臣、選挙は8月2日と噂されいてますので、対応次第ではイメージダウンになりますぞ。

もう一つは、もっと考えさせられます。
fusen02.jpg皆さんよくご存じの、甲子園名物7回裏の攻撃前に飛ばすジェット風船(応援)が、自粛となったことです。ジェット風船を空高く舞上げることで球場に一体感が生まれ、勝っているいるときは、相手の戦意を喪失するダメ押し点を、負けているときは、起死回生の一打をと、終盤の攻撃の機転となるイベントが出来なくなりました。なによりも夜空に舞う風船は美しいですし、甲子園に来た実感が一番わく瞬間です。
タイガースファンとして悲しい限りです。

しかし、阪神ファンだけでなく、ジェット風船を製造している「シャープ産業」にとっても大きな痛手です。fusen01.jpg
甲子園では、4個入り200円と6個入り300円の2種類の風船が販売されており、観客が平均4万人として、1試合平均約1000万円の売上げダウンです。自分たちが問題を起こした訳でもなく、一瞬の内に逆境に立たされる。長期化すれば、企業としては死活問題です。今、地球上で新型インフルエンザのワクチンを最も望んでいるのは、シャープ産業の社長さんとその従業員ではないでしょうか。唯一の救いは、風船の保存期間が長く、来年以降も使えることくらいでしょう。

昨今、企業の危機管理が、さまざまところで問題視されます。
それが、自社の引き起こした問題でなくても、いわば「とばっちり事故」のようなケースも危機管理の意識は持つ必要があります。「説明責任」と「情報公開」、それと「誠意」。今は対岸の火事としか思えなくても、いつ自社に降りかかってくるか予想できません。常に誠実であることが求められます。


<後日記>
20日午後、八王子(東京)、川崎(神奈川)でも新型インフルエンザの発症が確認されました。
驚きより、「やはり」という感は否めません。ウイルスは目に見ないし、飛沫感染のためパニックにならないよう、冷静な対応が求められます。