インサイトのINSIGHT 2.0

スポーツと企業経営

2010年2月17日 08:21 - [ 経営 ]
vancouver2010_logo.gif先週より、バンクーバー冬季オリンピック開幕です。
皆様 寝不足ではないでしょうか。開催期間中は、全種目のエアーチェックし、「オリンピックオタク」になります。 移動時間も携帯ワンセグで観戦と、ツイッターで現地からの生のつぶやきの2台体制で、楽しんでいます。
(ちゃんと、お仕事もしています。念のため)


▼昨日、500m男子スピードスケートで、長島圭一郎選手が銀、加藤条治選手が銅と2つのメダルを獲得しました。過去は日本のお家芸だったスピードスケートも、前回トリノではメダル無しに終わり、2大会ぶりのメダル確保で、これから競技に臨む選手も大いに発憤材料になると思います。


と、スポーツニュースのようにオリンピックのことを書こうと思いません。

それなら他にたくさんありますので、有名人の多いアメブロでオリンピック記事を検索した方がよろしいかと。


競技終了後、テレビの中継で「ハッ!」しました。

sankyo-2.jpgそれは、メダリスト2人の所属する会社が同じであり、その応援中継で、旗を振っていた人に緑文字で「Nidec」の文字が見えたことです。アナウンサーからは「日本電産サンキョーの応援団」といっていました。


▼数年前の新聞記事とつながります。

日本電産が三協精機を買収したとき、永守会長がスケート部を存続させることを発表した記事です。

現代の企業は生き残るため、社会人チームを廃部もしくは、無期限休部にするケースが多く見られます、特に三協精機のような製造業のほとんどの企業は、その費用対効果から撤退するケースがほとんどです。(国すら、事業仕分けで、スポーツ振興に予算をつけなかったくらいです)

そんな中、スケート部を存続させるさせる理由として、永守氏は「目先の損得だけで、社会人チームを廃止するのではなく、買収したからには、そのチーム(会社)の歴史や文化まで面倒を見る責任がある」「損得を考えるなら、スケート部ではなく、もっと広告効果の高いスポーツはいくらでもある」といったコメントを残されて、ものすごく感動したのを覚えています。

あれから数年が経って、その存続を受けたチームから2人も同時にメダリストがでるなんて、だれも予想はしていないと思います。また、それにより会社の知名度・認知度が上がり、株価も上昇するなんて夢物語にしか思えません。(ご本人は、想像できていたのかも知れませんが)

経営思想や企業哲学のようなものが、心を揺さぶりました。

企業人として、グループ会社を取りまとめるリーダーとして、未来から現在を見れる優れた経営者だなと、再認識させられました。


▼優れた経営者のアンケートをとると、松下幸之助、本田宗一郎、森田昭夫、小林一三 etc.と名前がでてきます。
しかし、それらの偉人は、現在すべて天国にいらしゃいます。

100年に一度の不況の中で、明確な処方箋を偉人本人からライブで聞けません。偉人の考えや、理念は書物やVTRで継承できますが、リアリティがいまいち希薄に感じてしまうのです。

永守会長は、66歳 現役です。
まさに「今」と言う時代を生きられている、また勝ち続ける優秀な企業経営者と改めて敬服致します。

氏の色紙に「すぐやる! 必ずやる! できるまでやる!」というのがあり、すごく好きなことば一つになっています。



今日も、京都の日本電産本社ビルで、緑のネクタイをして高笑いしてる永守会長がいることを想像して止みません。


(後日記)
銀の長島選手に1000万円、銅の加藤選手に600万円のボーナスを出す記事がスポーツ紙に載っていました。ボーナスの半分以上は、永守氏のポケットマネーだそうです。うーん、これもイケてます。